頻繁に起きる怪我だけに軽視しがちな「突き指」 しかし放置すると靱帯断裂など重傷の可能性も!
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頻繁に起きる怪我だけに軽視しがちな「突き指」 しかし放置すると靱帯断裂など重傷の可能性も!
■突き指とは
スポーツなどをしているときに指先に外力がかかることで起きるケガの総称です。内出血を起こすことで指の関節などが腫れるなどの症状が出ます。つまり、指が腫れるのは関節に血が溜まっているからです。
突き指は単なる俗称なので、正確な医学用語ではありません。そして、突き指といっても実際にはさまざまな外傷が含まれます。単なる打撲や捻挫などの軽傷のケースが多いですが、脱臼や靭帯損傷、軟骨損傷、腱損傷、骨折などの重傷のケースもあります。
突き指は頻繁に発症するスポーツ障害の中でも「スポーツ外傷」に分類される障害の代表です。
スポーツ外傷は突発的に発症することが多く、完全に予防することができない障害です。
突き指は発症しやすい障害であり、ほぼ誰もが一度は受傷経験もあることから比較的軽視されがちな疾患です。
■突き指の起こり方
バスケットボールやバレーボールなどで、ボールの取り損ないや受け損ないによるものが非常に多く、指節間関節の過伸展または過屈曲が強制され、指節間の筋肉・腱・靭帯などが損傷されるものです。外傷の程度が強いと脱臼や骨折に至る場合があります。
症状は指の屈曲時や伸展時に、関節に激しい痛みや疼痛を訴え、関節の自働運動は障害されます。受傷まもなく関節腔に滲出液や血液が貯留するために関節は腫脹します。関節血腫を起こした時は滑膜や関節内部構造の損傷を起こしているケースで重傷なものとなります。
■突き指の症状
外傷を受けた直後から始まる指の腫れ、疼痛、変形が特徴です。局所を押すと、圧痛があります。運動障害をともないます。
脱臼や骨折があると、指が異常に曲った状態になります。
指の変形がなくても、腫れ・腫脹(しゅちょう)、内出血が強い場合、骨折や靭帯損傷が疑われます。
指に対してまっすぐの方向(長軸方向)に力が働くと、末節骨(一番先端の指骨)または中節骨(2番目の指骨)に損傷が生じることがあります。 「腱や靱帯」が損傷されると、脱臼や関節が不安定な状態となり、「骨」が損傷されれば骨折となります。 両者が同時に損傷されると、脱臼骨折ということになります。
突き指の中には、このように正しい診断と治療が必要な損傷が紛れ込んでおり、レントゲン検査などを用いた医師の診察が必要です。
第1関節が曲がったまま自力で伸びない
槌指(ついし)、または槌指(つちゆび)と呼ばれる病態です。指先が曲がったまま伸ばせなくなり、欧米で使用されている木槌(きづち)の形に似ていることから、槌指と呼ばれています。別名、マレット指とも呼ばれます。
指先にボールなどが当たるなどによって指先に一番近い関節(第一関節)を伸ばす腱が断裂した場合と、第一関節を伸ばす腱のついている骨が骨折する裂離骨折(りれつこっせつ)による場合がります。先端の関節の背側(爪の付け根)が腫れて、押さえると痛みます。
拇指の付け根の関節の突き指
拇指(ぼし)・親指の関節の脱臼は、極めて整復が困難なものがあります。
内側の靭帯が完全に断裂している損傷の多くは、受傷後早期に手術をしなければならないとされています。
■突き指をするとなぜ腫れるのか
突き指は一般に、外からの強い刺激により指の関節に損傷が起きた状態のことを指します。運動中などに瞬時に大きな力が加わった結果、骨と骨をつなぐ靭帯(じんたい)や筋肉、腱が断裂したり、伸びたりして損傷を受けます。また、骨の一部が折れ、靭帯や腱が骨ごとはがれる場合もあります。突き指とは、こういった症状全体を指す総称です。突き指における腫れの正体は、主に内出血と炎症です。腱の断裂や骨折により、マレットフィンガー(マレット変形)と呼ばれるような、関節の変形が起こることもあります。
■突き指は放置しておけば自然に治る?
打撲や捻挫、脱臼、靭帯損傷、軟骨損傷、腱損傷、骨折など…。突き指にはさまざまな外傷の可能性が隠れています。そのため、突き指が放置しておいても自然に治るかどうかは、そのケガの程度によって変わります。
たとえば、打撲や捻挫くらいの軽傷であれば、応急処置をした上で安静にしていてば、おおよそ1~2週間ほどで腫れは引きます。それとともに、ほとんど痛みも感じることがなくなるでしょう。必ずしも病院に行く必要はありません。
一方で靱帯断裂や骨折などの重傷となると、自然に治ることはありません。靱帯断裂や骨折など重度の突き指を放置していると、当然何カ月も腫れや痛みが引かないですし、指が変形したままになるなどの後遺症が残ることがあります。必ず病院で治療を受けるようにしましょう。
■突き指で病院に行くべき判断基準
指が明らかに変形している
•指の関節を動かそうとすると激痛が走る
•指の関節を自力で曲げられない(もしくは伸ばせない)
•指の関節がパンパンに腫れている(通常時の1.5倍以上が目安)
•突き指の痛みがいつまでもとれない
指の形が変形
関節ではない方向に指が動く
関節が全然動かなくなる
腫れがひどく皮膚の下で変色(内出血)もひどい場合
■間違いな突き指の応急処置としてすぐに指を引っ張ること
指を引っ張ることで、損傷している関節の組織をいっそう傷つけることになります。突き指に対してはまず安静、冷却、固定が必要です。簡単な副子を指に当てて、氷で冷やします。適当な副子の材料が見当たらないときは突き指した指の隣の指を副子の代わりにして、テープやばんそうこうで固定するだけでも構いません。
■突き指の腫れを悪化させない為には
指を動かさない
・氷で冷やす
・添え木などで固定する
・手を心臓より高い位置に
・スポーツをするときは氷のうを
・「引っ張って治す」は間違い!
・出来れば近くの整形外科へ
■突き指の応急処置
突き指の治療で最も大切なことは、何よりもまず応急処置を迅速に行うことです。
突き指は、指関節の靭帯が損傷することによって発症する指関節の障害です。
突き指では、指関節が大きく腫れ上がりますが、これは関節に血液が集り内出血を発生している証です。内出血は放っておくと、どんどん加速し腫れも急速に大きくなり症状はどんどん悪化します。
RICE処置(ライスしょち)と呼ばれる処置を適切に行っていく事が重要となります。
RICE処置とは、スポーツ外傷やスポーツ障害全般の応急処置方法の基本として非常に重要な処置方法でありアスリートであれば必ず覚えておきたい知識のひとつです。
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