永野一男「豊田商事事件」犯人、黒幕の現在をアンビリバボーで特集【画像】
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永野一男「豊田商事事件」犯人、黒幕の現在をアンビリバボーで特集【画像】
19時57分~22時48分
1985年に起こった悪徳商法で多数の被害者を生んだ豊田商事。
その会長の永野一男自宅に、被害者から頼まれたという自称「右翼」の2人が、マスコミの詰め掛けている中、窓を蹴破って侵入した豊田商事事件の真相を特集。
この事件が衝撃的だったのは、その場にいた多くのマスコミのテレビカメラやカメラでも撮影され、報道されたこと。
なぜ、誰も防げなかったか?
そして、誰も助けなかったのか?という問題で、報道関係者は報道することを最優先して、事件に対処することを避けるマスコミにも批判が集まった。
だが、その場の正義感で職場放棄すると他局が報道できているのに「自分のところだけ報道できない」ことになると、会社に帰ってから上司から罵倒されてしまう。
報道優先か、人命優先か。
今夜の放送に先駆け、永野一男豊田商事会長事件をまとめてみた。
■目次
・豊田商事サギ事件とは
・永野一男の生い立ち
・永野一男が立ち上げた豊田商事は悪徳詐欺
・永野一男「豊田商事事件」の真相
・永野一男には黒幕がいた?
豊田商事サギ事件とは
豊田商事事件は、豊田商事による金の地金を用いた悪徳商法(現物まがい商法)を手口とする組織的詐欺事件。
高齢者を中心に数万人が被害に遭い、被害総額は2000億円近くと見積もられ、2016年現在詐欺事件としては最大の被害額である。
強引な勧誘によって契約させられた挙句に老後の蓄えを失った被害者も多く、会長の永野一男がマスコミの前で事件に巻き込まれ、その犯人に対して本事件を考慮した温情判決も出されるなど、大きな社会問題となった。
参照wiki
永野一男の生い立ち
1952年、岐阜県恵那市で永野一男が生まれた。
父親が障害者だったこともあり、永野一男が幼少の頃から農業を営む祖父が一家を支えてきた。祖父が亡くなると、一家は困窮するようになり、永野一男が中学に入ったばかりの時、母親の実家の島根県に移った。やがて、母親は創価学会の熱烈な信者となり、近所に借金を重ね、島根を出た。
中学卒業後、集団就職で愛知県の日本電装仮谷工場に勤めたが、2年で退職。その後、消火器のセールス、不動産業、商品相場、金先物取引の会社を転々とした。
1976年頃、永野一男は大垣競輪場で競輪客のうしろポケットから164万円入りの財布をスリとるという事件を起こしている。ガードマンに取り押さえられ取調べを受けた際、永野は次のように話したという。
「俺は今まで何千万と競輪場に寄付している。競輪というのは基本的にゲームだ。スリとられる奴が悪い。スリとられるような人間は、自分の身を固めることについて弱い論理しか持っていなかったんだ」
参照wiki
永野一男が立ち上げた豊田商事は悪徳詐欺
豊田商事会長・永野一男が、悪魔のような男であることは間違いない。
実態のない商品の証書だけを売りつけて金を巻き上げる「詐欺まがい商法」の企業で、お年寄り、いわゆる社会的弱者を狙った卑劣な犯罪。その貴金属(証書)の大量販売で急成長した会社だった。
現在でも社会問題となっている「オレオレ詐欺」。
同じような手法で、高齢者を騙して売りつけ、それを会社として商売していたという今では考えられないような詐欺事件。
マスコミは、詐欺手法をする社長の永野一男を成功者とみなして、インタビューをしたりしていたが、多くの被害者が名乗り出てからは一転し、詐欺の親玉としてバッシング側に回った。永野一男がどこへ行くにもTVカメラマンが付け回り、ワイドショーは連日のように豊田商事を取り上げた。
事件当日、逮捕劇がある予定だったので、永野一男の自宅に一層大勢のマスコミと野次馬が集まっていた。
永野一男社長が自宅マンションへ帰って来ると、鍵をしめ籠城。その鍵のかかった永野一男の部屋に、無理やり入ろうとしたのが、被害者に頼まれたという二人の男。
その男たちは、面格子の金物を無理やり引っ剥がし、部屋へ侵入。
そして、部屋から出て来た時には、マスコミに自分たちが正義のように見せびらかしていた。
侵入から出て来るまで、マスコミは何が起きているのか分からず、ただただ傍観していただけ。しかし、結果からみて、その現場にいながら何の動きもせず、撮影したフイルムや写真をそのまま公にしたので、マスコミにも批判が集まる結果となった。
永野一男「豊田商事事件」の真相
いま社会問題になっている「オレオレ詐欺」を会社組織として行ったようなもの。
豊田商事が扱った金以外の大豆や白金を扱った先物取引企業が同じ様な事をして、多額の現金をだまし取る事件は起きている。日本経済を襲ったバブル崩壊やリーマンショックで、大っぴらな活動をする企業は減ったが、いまだに詐欺まがいの商法で業績を伸ばす企業は存在する。
こういった詐欺まがいを続けている企業がいる理由としては、豊田商事の実態がつかめなかったの要因も挙げられている。
永野一男の自宅にはわずかな現金しか残っていなく、2000億円の行方がわからなく、騙した金の流れが不透明になってしまった。
一部の噂では、聞けばびっくりような大物がバックに控えていて、「口封じのため消された」など憶測が呼び、つまり永野一男は表だった「お飾り」であったという説が出回っている。
その理由としては、「預かり書」という名の紙を数百万円~数千万円で売っていた投資会社なのに、その金の行方はいまだ闇の中。永野一男は一生生活できるだけの現金を手に入れているはずなのに、所持金がわずかだったこと。金の流れも他の幹部も闇に隠れてしまった。
これは被害者の義憤なんてものではなくただの口封じ。
金の行方を分からなくするために仕向けた「黒幕」がいると考えられる。
永野一男には黒幕がいた?
確かに、詐欺の犯人に対しては、被害者にしてみれば、「犯人をなんとか懲らしめたい」と思うのは当たり前。おそらく誰もが被害者の立場、その遺族となったらそういった感情が湧き上がるだろう。ただ、民法上は「騙された側」の帰責性を認めている。特に金に目がくらんで騙された投資詐欺の被害者は自業自得。誰も同情などしてくれない。
それに永野一男を取り除いてしまうと、その犯罪に加担している組織の壊滅には繋がらないのも事実。真相究明にも至らないのは、報復=遺族の感情も恐らく、和らぐ訳でもない。
豊田商事の永野一男社長には喋られたら困る人物・団体があったのではないか?
黒幕となる犯人のその後は、2000億円ともに姿を消し、名前を変え、顔を変え、どこかで生存していると考えるのが妥当。しかし、永野一男を闇に葬り去られてしまったことで、真相は現在までも闇のままになっている。
今夜の放送では、永野一男「豊田商事事件」事件を再検証。
再現ドラマで永野一男の詐欺の手口、さらにその裏にいるはずの黒幕についても検証される。